ワイヤロープの摩耗の種類と検出方法
2020-11-16
1. ワイヤロープの摩耗の種類
ワイヤロープの摩耗は、ロープの直径の減少と密接に関係しています。実際の試験では、摩耗の度合いはワイヤロープの直径によって測定されるのが一般的です。ロープの径は、通常のシンニングと摩耗によるシンニングの 2 つのタイプに分類されます。磨耗の原因はさまざまですが、具体的にはどのようなものがあるのでしょうか?
1) 均一な外部摩耗
機械的摩耗は、使用中にワイヤロープがプーリーやドラムと接触することによって発生します。この摩耗は通常の状態では均一です。
2) 変形摩耗
スチールワイヤーロープとプーリーは慢性的な変位や部分的な摩耗を生じることが多く、スチールワイヤーロープはプーリー上で激しく振動します。このような変形摩耗は、局部的な押し出しによって変形し、押し出しの両側で鋼線の断面が翼状に伸びます。見た目からは鋼線の幅が広がっています。断面積は大きく変わりませんが、局部押し出し部分で鋼線の材質が硬化するため、断線が発生しやすくなります。
3) 内部摩耗
ワイヤロープがドラムまたはプーリを通過すると、ワイヤロープにかかるすべての荷重がワイヤロープの片側に押し付けられます。同時にワイヤロープの屈曲により素線内の素線が移動し、素線間の接触応力が増加します。伸ばしたり曲げたりを繰り返すと深い凹部に応力集中が発生し、断線の原因となります。内部摩耗鋼線の破断は歯状であり、表面は滑らかで凹状です。
4) 押出摩耗
ワイヤーロープを取り付けたり、緩んだ状態で使用すると、プーリーの外側やリムの損傷部分にワイヤーロープが脱落する可能性があります。発見が間に合わないと、ワイヤーロープ間の摩擦によりこのような磨耗が発生します。
2. ワイヤロープの摩耗の検出方法
1) 手動検査
最近では、検出用の機器を使用しない人も多くなっています。目と手で触る伝統的な手法が今も使われています。この検出方法は時間と手間がかかり、検出結果の精度も高くなく、正確な結果を解析することが困難である。
2) ワイヤーロープ探傷器を使用する
ワイヤロープ探傷器はワイヤロープの状態を検出する装置です。この機器はシンプルで使いやすく、正確な結果が得られます。あらゆる種類のきず、きずの位置、値を検出できるため、現在多くの業界でワイヤロープ探傷器が選択されています。